フィンランドから来た麦わらアートHimmeli

Finland×Nagano

Agriculture×Science

 

ヒンメリはフィンランドの伝統的な装飾で、ユール(joulu)という、冬至のお祭で飾られます。

神様への感謝と、生活の安寧を祈る依代として、クリスマスに飾るリースや、日本のしめ飾りと同じような意味合いを持っています。

 

ヒンメリの語源は、「天」や「宙」を意味するHimmelで、フィンランドの農耕文化に基づいたヒンメリの素朴なデザインは日本人の感覚にも響き、近年静かなブームとなっています。

 

ヒンメリの定番デザインである、同じ形を繰り返すフラクタル構造は自然の事象を抽象化したものであり、子孫繁栄の思いが込められています。

 

 


長野でつくるHimmeli

ヒンメリの材料として主に使用するのは長野県で収穫されたライ麦や小麦の「ワラ」です。

 

ヒンメリはフィンランドの農耕文化に基づいた装飾品なので、長野で作る以上は、長野の文化を反映したものでありたいと思っています。

プラスチックストローは環境汚染の問題から近年問題視されていますが、本来の「ストロー」は麦わらのことです。麦わら帽子のこと、ストローハットって言いますよね。

麦わら帽子の材料となる麦稈真田(ばっかんさなだ)は明治大正期の日本の重要な輸出品でした。日本は昔から「わら」で世界を相手に商売していたんです!

 

ヒンメリを作ることによって、収穫後は打ち捨てられてしまうであろう麦わらが、姿を変え、価値を持つことが、非常に面白く感じています。目指せ現代のわらしべ長者。

 

光を浴びてきらきらと輝く姿や、ゆったりと回る様子、神秘的な影など、ヒンメリそのものが持つ美しさも魅力ではありますが、その背景にある事象についても知ってもらえると嬉しいです。


身近な素材で作る北欧の工作

北欧各国に伝わる手仕事をアレンジした子ども向けの工作本を発行しました。

材料として使うのは殆どが100円均一でも買える身近な素材です。 

 

◆掲載国及び工作名

・スウェーデン ネーベルスロイド・ユールゴート

・フィンランド    トントゥ・ヒンメリ

・デンマーク  ユールヤータ

・ドイツ    フレーベルの星・ストロースター

・リトアニア   ソダス

・ポーランド  パジャキ

 

◆概要

書名「身近な素材で作る北欧の工作 Nordic Handcrafts」

判型:A5版

ページ数:フルカラー36ページ

定価:600円

対象:小学校高学年~大人

 

◆取り扱い店(随時追加)

アソビズム横町LABO 長野県長野市横町210

 

 

↑表紙・裏表紙

↑目次


2019年 Himmeli作品展 「5:8の宇宙」

長野市で収穫した小麦の「わら」を材料に使ったヒンメリを展示します。

展示タイトルにある「5:8」は黄金比を表す数字です。黄金比やフラクタルなど、数学的な要素を秘めた、ヒンメリを数多く制作しました。立体的な幾何学模様が描き出す不思議な世界をお楽しみ下さい。

ワークショップでは、ヒンメリの作成とともに、フィンランドをイメージした珈琲とお菓子も楽しめます。

 

塚田真由 Himmeli 作品展 「5:8の宇宙」

 

2019年4月11日(木)~15日(月)

会場:平野珈琲 長野県長野市立町981

会場時間:10:00~18:00

(11日は12:00から開始 15日は17:00で終了)

後援:フィンランド大使館

日本-フィンランド外交関係樹立100周年記念

 

ワークショップ「麦わらでヒンメリを作ろう」

4月12日、13日、14日、15日

各日10:00~12:00

参加費2,500円 定員6名 要事前申込

フィンランドをイメージした珈琲とお菓子付